子産(上) (下) (142)

【著者】
宮城谷 昌光 (著)

【出版社】
講談社文庫

【内容】
信義なき世をいかに生きるか―春秋時代中期、小国鄭は晋と楚の二大国間で向背をくりかえし、民は疲弊し国は誇りを失いつつあった。戦乱の鄭であざやかな武徳をしめす名将子国と、その嫡子で孔子に敬仰された最高の知識人子産。二代にわたる勇気と徳の生涯を謳いあげる歴史叙事詩。吉川英治文学賞受賞作。
(「BOOK」データベースより)

【一言書評】
春秋時代、大国晋と楚の間に挟まれた小国鄭の悲哀、常に大国の顔色を伺い、その狭間で小国を如何に存続させるか、年ごとに仕える国を変え、周囲からも節度や信義のない国として扱われる中、春秋戦国時代を通じて一番の知識人といわれた子産が、一つの信義の国としてどう作り上げるのか?、真理に基づいた素晴らしい生き方に感動です。

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