沈黙の王(80)

【著者】
宮城谷 昌光

【出版社】
文春文庫

【内容】
黙せる王は、苦難のすえ万世不変の言葉、すなわち文字を得る―古代中国で初めて文字を創造した商(殷)の高宗武丁を描く表題作。夏王朝初期、天下覇業の男達の権謀術数を記す「地中の火」。周王朝の興亡をたどる「妖異期」「豊饒の門」など。美姫の姿も艶めかしい壮大なロマン。乱世、人はいかに生きるかを問う。
(「BOOK」データベースより)

【一言書評】
中国史の中でも春秋戦国時代の作品が有名な宮城谷氏ですが、先日読んで投稿した「歴史を応用する力」

歴史を応用する力(72)

の対談の中にも出てきた、(1遍を除き)春秋戦国時代よりさらに古い古代中国を題材にした短編集ということで手にとった一冊で、同氏の他の小説にも通じる、「人が見事に生きるとは、どういうことか」を今一度考えさせてくれる1冊でした。

メニュー