対決! 日本史2 幕末から維新篇(81)

【著者】
安部龍太郎, 佐藤優

【出版社】
潮新書

【内容】
信念はあるか、
理想はあるか、
胸の底に秘めた怒りはあるか――。
明治維新の功罪を見極めろ!

“この国”の病根に迫る近代史シリーズ始動!
これからの日本を再建していく上で、明治維新をどう評価するかは死活的に重要である。なぜなら維新においてどのような国家を作ろうとしていたかを知ることは、新しい日本のグランドデザインを考える上で大きなヒントになるからだ。(「まえがき」より 安部龍太郎)

「明治維新は功罪相半ばするのだ」という視点で、歴史を等身大で見ていくべきです。明治維新は古い過去の産物ではありません。あの時代をどう評価するかという問題は、今も回答がでないまま積み残されているのです。(「本文」より 佐藤優)

【一言書評】
明治維新は功罪相半ばし、明治維新こそが昭和20年の敗戦の直接の原因で、”この国”の病根ではないか?、と問う著者らが取り上げている明治5年の「学制改革」は富国強兵のための人材作りのためであり、後進国がとにかく手っ取り早く有能な人材を促成栽培するには、記憶力と情報処理能力に長けた青少年を集め、点数の高い順番に人材を採用していったその制度が戦後今になっても中学高校大学入試にそのまま受け継がれていることに驚きを禁じ得ませんでした。

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