回想、10年前の8月上旬:家族で八ヶ岳高原ドライブ

10年前と言えば、2011年、そう忘れもしない東日本大震災3.11の年であると同時に、私がD医大で初めて「主任教授」になった年。この年の8月、私は46歳(若かったな〜)、そして息子はまだ8歳の小学生(小さかったな〜)。
4月から単身赴任で平日は栃木暮らし、そして週末だけ東京三鷹に戻ってくる生活。
中学受験を控えて本当は家にいて、空いた時間には息子の勉強を見てあげたかったのですが、それも適わず(涙)。

「パパ、今日は帰ってくるの?」

と毎日家内に聞くと言う息子の話を聞く度、自分の仕事を優先した私の自責の念に駆られました。息子は生まれてからこの方、特別な用事がなければ毎日夕方私が職場から戻ってお風呂に入れていましたので、単身赴任に伴い、息子のその習慣も崩れることになりました。
まあ、ただ、新幹線を使わねば、あるいは飛行機を使わねば緊急時でも帰宅出来ない遠方の単身赴任とは違い、夜間緊急の際には、高速を飛ばせば車で90分で帰れる場所でしたので、まあまだ良かったのだ、と自分を納得させています。

そんなこともあり、たまの休みくらいは息子と(あと家内、笑)一緒にいたいな、と言うことで、時間を見つけては行った場所、その1つがここ八ヶ岳でした。

2011年8月7日(日)
この日から夏休みを兼ねた家族旅行。行き先はおなじみ?の八ヶ岳です。

なぜ八ヶ岳に行くようになったのか?、それは実は八ヶ岳のある北杜市の隣、長野県南佐久郡川上村に、三鷹市の保養所である「三鷹市川上郷自然の村」があるからです。

ここは息子の通う三鷹市内の小学校が6年になると必ず宿泊研修に行く場所であり、「初物に弱い」息子が事前に泊まっておいた方がいいだろうと言う親心?もあり、一度泊まったら、大自然の中のロケーションであったり、当時1泊2食付きで大人1名3,500円(市民価格)と言うこともあり、親がハマってしまったことがあります。

まあ、確かに小中学生が団体で宿泊するような部屋ではあり、風呂も共同ではありますが、自分たちが童心に戻れる場所、と言えるかと思います。

この日は三鷹から調布ICを経て中央道を車で走り、126.5km先の須玉ICへ。
そこから清里を抜け、野辺山高原を経て、東へ向かい川上村に入り、さらに、「こんなところにあるのか?」と言う道を進むと三鷹市川上郷自然の村に到着します。

ここにくるようになった当初は、夕食朝食ともに個別のトレイに乗った和食を出してくれていました。そして流石は産地!、地元産高原野菜のレタスはお代わりし放題! フレンチドレッシングしかないのですが、かけまくってたんまりと食べるのが楽しみでした。
しかし大震災もあったこの年辺り?からバイキング形式となり、大食堂で子供たちが好きそうなハンバーグやその他中心で、大人には少しきついかな、と言う食事になって来てました。
まあ、どこもね、経費節減なので仕方ないですが。息子が大きくなっただけではなく、そんなこともあり、この後は足が遠のくことになりました(受験もありましたが)。

(おそらく今でも)携帯の電波が届かない場所なので、夜は酒飲んで寝るしかやることがありません! と言うことで、息子が寝静まった後、親は施設内の自販機で買った缶ビールで乾杯! そして酔っ払って寝落ちするのでした、、、笑

 

2011年8月8日(月)
この日の朝食を終えると、車で来た道を戻り?清里に向かいます。

昨日までの雨が上がり、この日は青空! 川上郷自然の村を出ると、周囲には高原野菜の畑が広がります! これが私が住んでいた南フランスの青空と海洋性アルプスの山々を彷彿とさせる風景なんですよね〜。そんなところもこの川上村に来る1つの理由でした。
まあ目の前に広がるのは残念ながら南仏のワイン畑ではないのですがね(苦笑)。

単なる普通の田舎の川に見えますが、実は写真の真ん中を流れる川が千曲川!
そう千曲川の源流は川上村にあるのです。

この日向かったのは清里高原の森と牧草地に囲まれた観光施設「清泉寮」。
清里開拓のシンボルとして名高い観光スポットで、行列覚悟のソフトクリーム販売店をはじめ、清里の自然や歴史を満喫できるさまざまな施設が、東京ドーム51個分とも言われている広大な敷地の中にあります。1日いても飽きない場所です!

昨日は雨のため見えなかった八ヶ岳、この日は見えるかと期待したのですが、残念ながら朝から昼過ぎまで雲の中。

今回は清泉寮レストランでランチだけし、八ヶ岳ビジターセンターで息子を放牧した後、家内の希望で萌木の村を散策して川上郷自然の村に戻りました。

 

2011年8月9日(火)
2泊3日の旅、この日が最終日。
朝食を済ませて支度をし、川上郷自然の村を後にします。

この日向かったのは北杜市明野。観光ガイドには、ここにヒマワリ畑があるとのことで、探しに来ました。該当する住所になかなかたどり着けなかったのですが、とにかくヒマワリが目印! やっとのことで見つけました!!

ヒマワリ畑と言うと、私にとっては北イタリア!、南仏ではありません。
南仏も勿論ヒマワリ畑は美しいのですが、私にとってはラベンダー畑の印象が強く、ヒマワリ畑と言えば私にとってはピエモンテ!
素朴だが個性豊かなピエモンテのワインとともにヒマワリを見ると北イタリアが懐かしく思い出されます。

ヒマワリ畑を後にして向かったのは、家内のお気に入りの場所、その名も「ハイジの村

ハイジがいても、残念ながらここはスイスではありません(当たり前、笑)。実はここは山梨県フラワーセンターです。でもむしろここが世界では一番の「ハイジ村」!

ハイジのキャラクター以外に何かあるの?と言われそうですが、このように普通に美しい植物園があります。清里からの帰りにはここに寄るのがお決まりのコース。日陰で感じる風がとても心地良いです。

この日開催されていたニジマスの掴み取り大会に息子が参加!
なんだか要領が悪く、1匹も捕まえられないでいましたが、偶然1匹捕まえると、続けて2匹ゲット!
お〜、ダメダメな息子にしては上出来!
取ったニジマスはワタを出して、焼いてくれるのですが、それは美味! 酒が欲しかったですね(笑)
いい思い出になりました。

今やスイス人ですらこのアニメのハイジを見て、ハイジの話を知ると、南仏滞在中に知り合ったフランス人の奥さんのスイス人から聞きました(笑)。
さすが世界の宮崎アニメですね!

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アニメ「アルプスの少女ハイジ」とハイジの村

1974年に放映されたアニメ「アルプスの少女ハイジ」は
スイス アルプスの大自然の中での暮らしを通し、少女ハイジの成長と
それをとりまく人々や動物とのふれあいを描いたアニメーションです。

高畑勲、宮崎駿、小田部羊一など若き日の巨匠たちが集結しつくられた
「ハイジ」は、とろけるチーズや干し草のベッド、そびえ立つもみの木など
スイスの風景や暮らしぶり、キャラクターの心の動きが丁寧に描かれ
今なお多くの人々に愛されています。

桔梗屋グループでは、2006年に山梨県から委託を受け、
指定管理者として「ハイジの村」(旧 山梨県立フラワーセンター)の
管理運営を行なっています。
多くのお客様にハイジの世界観を楽しんでいただけるように
デルフリ村からフランクフルトを見渡せる4mの大ジオラマや、
干し草のベッドやおんじの台所が見られるアルムの山小屋を再現しました。
スイスの伝統的な家庭料理「チーズフォンデュ」もお召し上がりいただけます。

2014年からは北杜市の温泉施設(旧 明野ふるさと太陽館)を
「スパ&レストランホテル クララ館」としてオープンしました。
客室はゼーゼマン氏のお屋敷をイメージしたアンティーク調の家具に
かこまれた洋室や、ユキちゃんやヨーゼフの大きなぬいぐるみと一緒に
ご家族でゆったりおくつろぎいただける和室など11室ございます。
ゼーゼマン氏の書斎を再現した写真撮影スポットや
お子様サイズのハイジやペーター、クララの洋服の貸出しも行なっています。

ハイジが過ごしたアルプスの大自然を感じていただける
広大なロケーションで皆様のお越しをお待ちしております。
(ハイジの村、公式ホームページより)

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この後は韮崎I.C.から中央道に乗り、調布ICへ、と言うルートで三鷹まで戻りました。
束の間の家族でのひと時、でした。

八ヶ岳、清里、しばらく行っていませんので、コロナが収束したらまた行きたいですが、大学生になった息子はもう付き合ってくれないでしょうね〜(涙)

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