9/12木曜日
この日から”2019 Tokushima Bioscience Retreat”と呼ばれる会合に参加するべく、香川県にある小豆島に出かけることになっていました。
“Tokushima Bioscience Retreat”は今年で14回目を迎える徳島大学大学院医歯薬学研究部の取組みとして開催される蔵本キャンパス(医、歯、薬、栄養、看護)の学生、ポスドク、教員を対象に組織横断的な大学院教育支援の場とのことで、常三島キャンパスの工学部の方々も参加すると言う多様性に富んだもののようです。
「先生は、どうやって研究者として生き延びていくかという講演をあちこちでされていますので、是非、本学の大学院生に対してもそういうご講演をおねがいできればと思います。」というご依頼を「トランスポーター研究会」の盟友の一人、徳島大学教授のT先生より頂き、9月小豆島で、「出世のススメ:キャリア形成に生かす学会活動」と言うとんでもない?講演をしかも英語で!する羽目になりました(汗)。
約40人の参加者中10名以上が外国人の方ということで、果たして日本という文化の中でしか使われない概念や用語などを英語でどうやって説明するのか、、、
しかし頼まれたら原則答えは二つ、「はい」と「イエス」しかない私にはお断りするという選択肢はありません!、まあ、これで首を絞めてしまうのですが、英語でのキャリア形成に関する講演という、無謀なことを無謀とわかっていながら引き受けた次第です、まあT先生の依頼でもありますしね。
(補足ですが、最近は「教科書」などの原稿類は流石にお断りをするようにしています、もうキャパ的に無理ですから、苦笑)
高松空港へのフライトは例えばJALだと朝7:45羽田発で高松着9:00、の次は9:30羽田発で高松10:50着。最近は羽田に行くには離陸の1時間半前出発を目安にしているので、9:30発と言うと吉祥寺を8:00発、ってことは平日だからラッシュ時間帯か!、悪いけど次だな、と言うことで羽田12:00発のフライトを予約したのでした。
私の1時間半前ルールに従えば10:30に吉祥寺を出ればいいや、と言うことで、とりあえず10時近くまでは、未だに終わらないスライドの英語化を朝4時から必死でやっておりました。
本当は前日夜には「今晩は徹夜でスライド作りだ!」と宣言したものの、夕食後10時には眠くなり、「ちょっと寝る」と言って布団に入ると、「もう12時だけど起きなくていいの?」と言う家人の声にも耳を貸さず、気がついたら徹夜どころか朝4時でした、、、まあいつものことです、苦笑)
スライド作りが佳境に入っていたので、ふと気づくともう9:50。あれ〜、もうこんな時間か!、でも今回はラフな格好でいいので、下着とポロシャツと靴下を2泊分もてばいいから、楽勝!、と油断したのが原因ですが、自宅を出たのは10:10。普通ならこれでいけるはず!、と思うのですが、数分でバス停に着いたものの、朝のラッシュ時なら2-3分に一本、日中でも5-6分に一本はあるバスがなかなか来ません。
そう、千歳烏山、仙川、深大寺、調布、武蔵境から吉祥寺駅行きのバスが走っているのですが、これが分散して来てくれればいいのに、同じ時間に数台のバスが集中するため、来るときはガラガラのバスが何台もきて、その後はぱったりと来なくなる、そんなことが起こってしまうのです。
ということで、どうやらこれは悪いサイクルに入ったようだ、とイライラし始め、「空車」マークのタクシーが通過しているのに停めるタイミングを逃してさらにイライラが募ります。5分や10分遅れてもあまり影響ない職場への通勤ならいざしらす、水瓶座の「自由人」の私には何時何分にどこに行く、ということが苦痛で仕方ない(苦笑)こともあり、搭乗時間が決まっている飛行機は嫌いなんですよね、しかも前に遅い人がいるとその人のペースに合わせないといけないですし、そもそも入口が一つしかないのをきっちり並んでトボトボと入るあのやり方がダメですね、歩くときには目の前に人がいないで欲しい、と思う人間ですから(^^)
やっと来たバス。しかしバス停で私の後ろには数十人が行列。これは乗り降りに時間がかかって、吉祥寺まで時間がかかるな、と諦めムード。次の高松行きは13:40羽田発か、まあこれに乗ればギリギリ小豆島17:15には間に合うかな、などと既に羽田で乗り過ごした時のシミュレーションを実施。はい、私国内線で2−3度乗り過ごした経験者ですので!、って自慢できることではありませんが。
先週土曜日の都内での会合にも1-2分違いで1本前の中央線快速に乗れなかった私ですので、今回も予定の吉祥寺10:32発急行渋谷行きに乗れるか微妙な時間。吉祥寺の交差点の手前で席を立ち入口近くに移動。バスは最後の細い路地に入るが、前方に配達の車が止まっていて、そこを迂回する歩行者が続きバス進めず。チッ、なんだよ、とイライラ度UP
そしてようやくバスは井の頭口に到着。階段をダッシュで駆け上がり、さらにエスカレーターをダッシュで駆け上がり井の頭線のホームへ! 「キンコーン!」と鳴らして改札ゲート前で立ち止まる人をフットワークで交わして隣のゲートから構内に入り、無事急行渋谷行きに乗車できました。
さあ、これであとは羽田空港、、、のはずなのに、今度は井の頭線が永福町手前でノロノロ運転。なんでもこの日の朝にあった信号トラブルの影響で遅れているとか! おいおい、品川駅11:13発の京急快特羽田空港行きの乗らないと、搭乗手続き締切11:45の数分前に空港駅到着になってしまうんだけど!、とまたイライラ。わかります?、だから羽田は嫌いなんですよ(^^;;
井の頭線は結局5分遅れの10:53に渋谷到着。山手線品川方面は10:57発。4分か〜、とため息をつきながら、渋谷駅の大混雑の人混みをおとなしく並んで改札を出る。残り3分、さあ、ここからダッシュ!背中にリュック、手にはパソコンの入ったカバンを持って、岡本太郎の絵のある通路をフットワークで人混みを掻き分けながら山手線の改札を目指す。最後の心臓破りの階段を駆け上がるとまだ55分。ふ〜、やった!、と息を切らせながら改札ゲートへ。「キンコーン!」おいおい、またかよ、電車ならオートチャージにしとけよ!、と心の中で怒りながらフットワクークで隣のゲートに移り通過。そして早足で階段を駆け下りてホームへ!そこでちょうど山手線が入線。ふ〜、間に合った!
しかし侮れないのは山手線。これもよく止まるのですよ。しかしこの日は順調に品川へ。ここは乗り換えが楽ですが、時間は4分あるので楽勝。
最後の難関の京急もこの日は遅れることなく到着し、予定通り11:28に羽田空港国内線ターミナル駅に到着しました。
ただ、これでは流石にランチをする時間がないので、この日は空弁として横浜崎陽軒のチャーハン弁当を購入。
#空港といえばビール
タグを常用する私ですが、午後5時に講演ですし、そもそもスライドの英語化が終わっていないので、ビール飲んで寝ては、という理由(そうでなかったら昼から飲むのかい!、という批判は聞こえない)で大人しくお茶で我慢しました。
高松空港行きフライトは搭乗ゲート88、ん?、どこだ、あー、バスのところか!、と久しぶりにバスに乗っての搭乗。これって優先搭乗してもバスに早く乗れるだけで意味がないんだよね、と体の悪い人が先に乗ってもバスからは早く降りられないシステムでいいのかなと。
それはさておき、高松へのフライトは順調。最近は機内Wi-Fiも無料になり、ネット接続できないのは離陸と着陸の一部の時間だけになりましたから、休む暇もないですよね。早速大学からのメールが矢継ぎ早に届いていましたが、見なかったことに(苦笑)
晴天の高松空港到着。青い空を見るとテンション上がりますね! そう自称「晴れ男」ですから。
バス乗り場が表示されていないので、受付に尋ねて、その前にチケットを買うように言われたので販売機の前へ。小豆島までのフェリーとリムジンバスがセットになったチケットは500円お得!、というのでそのままつられて購入2,500円。本当に安いのかは確認せず(汗)
バスに乗車してチケットを渡す。これであとは高松駅へ! さあ後はフェリーに乗るだけ! なのですが、駅まで35分という割にはなかなか着かず、ここでまたイライラが。
駅まで行くと少し時間がかかるかな、と追うことで終点の一つ手前の高松築港で下車、そこから高松港を目指して歩きます。土庄への高速船の出発は14:20なので、あまり時間がありません。て、言いながらSNS用の写真撮影だけはしっかり行い、乗船場へと向かいます。
「あれ、高速船のりばには船がいないな、あの向こうの派手なボディの船から、ん?、あっちにも土庄って書いてあるしな」ということで、大きな船の方に向かうと職員の方が「どちらまで?」と言うので「小豆島まで」と答える。「ではどうぞ、急いで下さい」と言われて、フェリーに乗船し、階段をのぼる。
ほどなくして出発。ん?、今14:10、あれ、14:20だったんじゃなかったっけ?
まあ小豆島って言っていたんだから小豆島でしょう!、と妙な自信を持って船内ではゆっくりと過ごす。
あ〜、ビール飲みて〜な〜、と思いながら流石に酒の弱い私はすぐ顔に出て赤くなるので我慢することに。
しかし青空の好い天気の下、船は快適に島々の並ぶ瀬戸内海の中を進んでいきます。穏やかな海ですね、しかし気持ちがいい!心癒されるものがありますね〜
さて小一時間経った頃船内のアナウンスが、
「間も無く池田港到着です」
ん?、池田港、その後に芦ノ湖の遊覧みたいに、別な港に行くのかな?
まあ、とりあえず同じ島の中だから、なんとかなるでしょう!
と言うことで、皆が下船するので仕方なく私も下船。そしてT先生に連絡。
「あの〜、小豆島についたんですが、なんか別な港にいるみたいなんですが」
「ホテルの送迎の方が行っているので、ホテルに聞いてからまた連絡します」
とのこと。程なくT先生からの返事が
「今からホテルの送迎の方がそちらに行ってくれるそうです」
ほ〜、助かった〜、まあホテルの方には申し訳ないですが、これで会場にたどり着けそうで何よりです。
小豆島、って字を見ると、「小さな豆の島」ですから、小さな島かと思いきや、ホテルの送迎車に乗ってホテルに向かう途中、低山ですが山々もあり、車でも結構走らねばならないかなり大きな島であることがわかりました。こりゃ確かに港もいくつかあるよな、と納得。オリーブの木が生い茂る様は、イタリアン・リヴィエラを思い出しますね。
15時半にホテル到着。今回の会場となるリゾートホテル オリビアン小豆島は山の斜面、瀬戸内海を見下ろす格好の場所にありました。瀬戸内海を船で渡っている時は青空でしたが、ここにきて空は曇り始めています。
さて、これはこの後に起こる困ったことの予兆か?、なんて私はつい考えてしまうのですが、まあある意味それは当たった、と言いますか、私にとっては初めての困惑する事態がやってきた、とも言えるかと思います。
荷物(とは言っても大したものはないのですが)を部屋に置いてPCだけを持って会場へ。ちなみに部屋は角部屋ですので、北と西が海に向いている絶好のロケーション!でした。
さあT先生とともに会場に到着。参加者約40名と聞いていましたので、あ、意外に小さいな、と言う感じで、まあこれだと顔が見えるなと少し安心。いや、まあはたから見れば私は目立ちたがりの講演好きで楽しんでやっていると思われていると思いますが(まあ事実ですが、汗)、どんな会場で、どんなオーディエンスで、どんな反応、どんな空気なのか、は短い時間の中でいつも緊張感とともに受け取る努力をしております。
午後1時過ぎから参加者の学生さんによる発表が行われており、この日私は後半からの参加でしたが、今の学生さんは概して英語がうまいですね〜、教育の効果なんですかね。原稿も作らずに行き当たりばったりで適当に話して終えてしまう私の英語は(勿論留学先が英語圏ではなかったからですが)下手でお恥ずかしい限りです。休憩時間を経て、17:15からいよいよ私の講演。もうスライドの手入れは諦め、壇上に向かいます。
今回はトランスポーター研究会で主に話をしているキャリア形成への提言?「出世のススメ:キャリア形成に生かす学会活動」と言う英語にはに乗りにくい(と個人的に考える)お話。日本語の直訳英語では趣旨が伝わらなそうなので、意訳するのですが、そうすると英語だけ聞いた日本人の方には今度よくわからん、と言う事態になりそうで、(結果最後はそんな大したことない講演に思われたかと思いますが)かなり気を配って心を砕いてスライド作成を行ったつもりです。まあでも大抵努力は人にはわかってもらえないものですがね、、、
そう最終的には多くの部分で英語と日本語を併記すると言う作戦でいきました。まあ結果的に日本人の学生さんも外国人の方も、最後まで殆ど寝る方がおらずに(一部はいましたが、笑)聞いてくれたのは講演者として嬉しい限りです。
それにつけても難しい講演でした。英語でウケが取れるのかも心配でしたが、8割方はウケを取れていたので(苦笑)、自分的にはたどたどしい英語でしたが、まあなんとか乗り切った感がありました。しかし「45-60分で終わるから」と話していたのに、終わったのは18:25、予定より10分オーバー!、いや、やはり英語ゆえのキレの悪さ、ですね、、、反省
さあそして質疑応答タイム。どうせ何も出ないだろうと思っていたのですが、手を挙げたのは外国の方!
実は講演の開始の際に、「これはきっと日本にしか当てはまらない話かもしれないので、外国の方には参考にならなかもしれないから、その際はごめんなさい」と言って話をしたのですが、その後も外国の方からの質問が続きます。
「あなたにとって私の講演は有意義でしたか?」、「はい、勿論」
え〜、マジかい?、だって日本の話だよ、、、いや、しかし、これって国を問わないのだろうか?、こんなに外国の方に反応が高いとは、これ私の話が意外にグローバルなことだったのだろうか?、と感じます。
しかし多神教を許さないモスレムの方々も大勢おられる前で、冗談でも「日本にはたくさん神様がいて、私もその一人です」なんて言う、頭の狂った人間を受け入れてくれた上、しかも質問までしてくれて、冗談でも「お前は神を冒涜する不届きな者だ!」、と過激派には命を狙われるのではないかと思っていましたが、そうなることはなく助かりました(汗、一部ネタバレ)。いや〜、命がけの講演でしたね(苦笑)
講演後はそのまま夕食タイムということもあり、しばらく外国の方に囲まれることに。それはそれは光栄でした(^^)
「私は大学院を出たら日本で仕事を探したい」などなど、その場で人生相談タイムが始まり、シリア、インドネシア、ネパール、インド、モンゴルなどなど、様々な国の方々から質問をされ、いやそれだけでも私が今回ここに来て講演をしたことが役立ってもらえて、それ以上にグローバルな話であることに気づかせてもらえて、このリトリートに参加してくれて私の話を聞いてくれた方々に感謝の気持ちで一杯でした。本当に人に「選んで」頂いて、このようにまた違う人たちの前で話をする機会をもらえることは自分の成長だな、そう思います。
教えることを通じて教わるのと同じで、人に講演することによって大きく学んだこの小豆島でした。小豆島での夕食には早速小豆島そうめんが登場!
夕食会後は講演会場を改装しての二次会会場へ。そろそろ誰と何を話をしたかわからないのですが、ここでも外国の方とお話しをし、ゲットしたFacebook friendは外国の方ばかり現象が!(笑)
まあでもね、この異能塾がいよいよグローバル化する予兆なのかもしれません。
だからと言ってもう英語の講演はやめてくださいね、命がいくらあっても足りませんので(って、そっちかい?)。
さあ、講演でカラオケバトルの採点結果を出したので、三次会はT先生とその部下の方2名の合計野郎4名でカラオケ。機種がちょっと古く、しかもテレビはブラウン管!というレトロな機種でしたので、採点バトルはせずに歌くらべとなりました。途中から他のメンバーも合流して8名での歌合戦。
そういえばT先生とカラオケに行ったのは何年前でしょうか?、10年以上ぶりかな?(苦笑)時が経つのは早いものです。
夜12時でカラオケは終了。その後1時までは温泉大浴場が空いているとのことでしたが、流石に朝4時おきの私にはきつく、そのままベッドに。隣のT先生の部屋からは人の声が聞こえていたので、本当は合流したかったのですが、睡魔には勝てず、そのまま違う世界へと旅立って行ったのでした。
9/13金曜日
朝5時から大浴場には入れるのですが、流石に起きられず、朝6時に起床。
窓の外の瀬戸内海は、雲に覆われたせいか暗いですね。
そして大浴場へ。人の少ないお風呂で久しぶりにのんびりとします。そう、もう講演も終わったし、後は流すだけ(失礼ですね)なので気が楽です。
7時から朝食の際に、一緒になったのは看護学科の皆さん。完全アウェーな会なのですが、徳大の皆さんは温かく受け入れて頂き、違和感がないですね。
この日は朝9時から午後3時過ぎまで発表が続きます。大変申し訳ないのですが、私はパソコンを持ち込んで内職しながらの参加。感じ悪いヤやな奴ですよね〜、自分が逆の立場ならそう思いますが、背に腹は変えられず、つい、、、
3時半からはレクリエーションタイム。お昼すぎには天気も回復をしてきて、所々青空が出てきました。夜にphotoコンテストがあるというので、皆それに備えて敷地内で色々やっているようです。部屋で休んでいる人もいたかと思いますが。
私も少し写真を撮れたらなとブラブラ。敷地内にあるお薬師さまにお参りにでも行くかと歩くとそこには「夕陽の丘展望台」の案内が。これは面白そうだとお参り後に展望台に向かいます。
そこはホテルからはかなり下ったところですが、確かに眺めは最高!
よし日の入りに合わせてここに戻って、「瀬戸内海一の夕陽」と呼ばれるこの場所で写真を撮ろう!と思い立ち、一度部屋に戻ります。
異能塾のblogを書きながら時間を待ち、17:50に再び展望台へ!
しめしめ、他の人には気づかれていないようだ、と一人ニンマリ(やな奴、大人気ないし、苦笑)。地元の方らしい老夫婦とともに日没を待ちます。
そして日没。結局太陽は島陰に沈んでゆくので海に沈むのではないのですが、美しい夕陽の写真を撮ることが出来ました。別れを告げて立ち去る老夫婦、私は一人その場に残り、次のチャンスを狙います。そう、それはMagic Hour。
太陽が沈んだ後にも空が輝くような状況を示すことがあるので、それを狙います。
しかし展望台でそれを狙うと、終わった後周囲は真っ暗となるので、帰り道が心配。そこで展望台を引き上げ、ゴルフ場のところにまで登ってその時を待ちます。
日没から待つこと20分。だんだんと空が色づきますが、私の見たベストな状況にまでは至りません。まあ今日はこのくらいかな、というところで切り上げて誰もいない夜のゴルフ場の歩道をホテルへとひたすら歩きます。
夜は7時からバーベキューハウスでバーベキュー。ここでもまた学部の頃なる学生さんたちと一緒になって話が盛り上がります(まあテンション上がっていたのは私だけかもしれませんが、苦笑)。徳大の学生さんたちのhospitalityに感謝です。
そして夜は9時から会場での二次会。ここでも学部を超えた学生さんたちが入り混じっていい感じ。一番盛り上がったのはphotoコンテスト! 若者らしい様々なアイデアでの面白い写真の数々が表示されると笑の渦が巻き起こります。
そしてその後には表彰式。これも盛り上がりましたね。ちなみに私は写真を送るアドレスにメールを送るのを忘れてノミネート出来ませんでした(T_T)
話が盛り上がってこの日はカラオケに行く時間もなく夜12時に。
こんなに学部を超えてフレンドリーな会なんだったら、最初からきて学生さんの発表を全部聞けばよかった、と後悔することしきりでした。あ〜、本当に手抜きは行けませんね、でも講演スライドが出来てなかったから後の祭りですがね。
この日はこの後、温泉大浴場に行き、またくつろぎます。部屋に戻ったのは午前1時。流石にここから部屋のみは無理でした、、、(汗)
9/14土曜日
この日は朝から快晴!
昨年のリトリートは3日間ずっと雨で(きっと強い雨男雨女がいたのでしょう!、笑)瀬戸内海は全く見えなかったとのことですが、我々の新たな旅立ちを祝うような美しい瀬戸内海が姿を現してくれました。
朝食を終えると表彰式。全部で30の発表の中からトップ3を選び、受賞者にはTravel grant10万円が教室に支給されるというもの!、これはすごい。
留学の費用が補助されるのであれば気合が入りますよね。
もともと同じキャンパス内に医学、歯学、薬学、栄養学、看護学があり、そこに医工学連携という形で工学部も入ったということですが、理系学部でのこの学部横断的な若手交流の試みはぜひ我が千葉大でも出来ないかな、と考えました。
短期的には採択目前の研究プロジェクトを支援してそれが採択になれば、お金を出した人の実績につながるので、目で見えることになりますが、このような人材交流の成果が出るのは「いつ」とは言えない上、それが叶うところをお金を出した人は見ることが無いので、お金を持っている人にすれば出したく無い気持ちはわかります。
しかしフェリーまでの帰りのバスの中、学部の違う人同士が相席になりながら、打ち解け話が弾んでいるさまを見ると、どうしても所属学部にしか帰属意識を持てない人が多い中、このような学部を超えた横の繋がりがあることで、同じ大学の人間、という意識を持つことにもつながるのでは無いか、そんな気がします。
「寄付金」をどれだけとったかも大学の評価につながる今、果たしてこれまで自分が所属した教室、そしてせいぜい学部、あるいは所属した部活・サークルへの帰属意識があったとしても「大学」の人間として帰属意識がなければ、卒業生から大学への寄付金も集まらないのは宜なるかな、と言った気がします。
橋や道路といったインフラの日常的なメンテナンスに用いられる交付金が削減されることで、それらの維持が満足に出来ていないと、あるときにその障害が突然露見して、それまでの対応を後悔することになるのは我が国では日常茶飯事のような気がしますが、日本全国に張り巡らされた地方の「知」の集積地というインフラである「大学」へのメンテナンスfeeの削減がどれだけ地方と国を蝕んでいるのか、それがわかるのは未来を待たねばならないのかもしれません。
アジアで最初の文明開化を達成したわが国の特徴は、徳川幕府のもとで300に及ぶ藩がそれぞれ知の集積地として「藩校」と呼ばれるものをもち、各地で地元の人材を輩出していたからと何かで読んだことがありますが、徳川幕府が薩長に倒された後、日本がバラバラにならずに入られたのは、この各地に輩出された人材のおかげでは無いかと感じております。ある意味小さい国にも関わらず「多様性」に富んでいることがわが国が世界に誇る特徴では無いかと。
話を元に戻せば、いったい私の母校たる大学は、学部ごとのマウントに終始して、まともに大学としてその共通意識・帰属意識の醸造につながる努力をしてきたのだろうか、と思わざるを得ません。歴史の一番古い医学部は大学の中では長男です。長男は自分に続く次男、三男以下に「俺はすごいだろ!」とマウントを貼るだけでなく、困っている兄弟たちに時に手を差し伸べて、兄弟皆で成長してゆくことを喜びとできるポジションを占めており、それを実行すべきなのでは無いかと感じております。それぞれの事情、それぞれの特性という「多様性」を重んじてともに成長してゆくこと、総合大学として我々はどう進むべきか、今回の学長裁量経費による全面的支援で行われているという徳大のリトリートに参加させて頂く機会を得て、そんなことが頭に思い浮かびました。
9:50、ホテルのマイクロバス2台に分乗して土庄港に向けてホテル出発。程なく土庄港に到着。
10:30、土庄港から高松に向けて出航。11時半に高松到着。ここで徳大の皆さんとはお別れ。
ここから私は一人高松空港に向かいます。とその前に空港リムジンバスを確認。次は12:26ということで、まだ1時間近く時間があるので、ここは讃岐うどんのお昼!、ですよね。
昨年3月、生理学会で来た際に駅近くにあったのを思い出し、そちらに行くと、ありました! でも値段は少し高いですかね。まあ他の店を探す時間もないので、そのまま入店。お昼時とあって、多くの人がいます。
私はぶっかけの小に小エビのかき揚げ。500円では済まないところがあまりお得感はないですね、まあ駅近くですから仕方ないですが。
で、空港バスに乗って高松へ、この後は飛行機は遅れもなく羽田に到着。
帰りのフライトではスマホも見ずに先日買って読んでいなかった本「なぜ中国は日本に憧れ続けているのか」(SB新書)を熟読。今後の国際交流の参考になりそうですかね(^^)
羽田からは疲れたので吉祥寺行きのリムジンバスを利用。環八の合流点で渋滞したものの、順調に進みました。が、吉祥寺がちょうどお祭りのため、なかなかバスが進まず(汗)まあ神様のお出ましにお会い出来たので有難いことなんですがね(^_-)
帰りのバスも順調に走り無事に帰宅。
帰宅後は加入していながらなかなか見る機会の無いWOWOWで、最近はまったいるバンド”SEKAI NO OWARI”の7月幕張メッセで行われた公演が夜9時から放送されるのでそれを視聴。酒を飲みながら、10時半までのんびりと過ごし、ここ2週間の疲れを癒しました。
濃厚な2泊3日の出張が終わりました。