合格通知来る!

2021.2.13(土)
この日は午後1時に息子の受験した大学のオンライン合格発表。

先日ここで記載しましたが、受験校は1校のみ。しかしA日程の3日間全部同じ大学の同じ3学科を受験し、トータル9学科にトライし、受験料18万円なり!
この辺りは以前に異能塾に書いた通りです。

節分、そして受験シーズン

朝から落ち着かないか、と思いきや、6年前の中学受験の時のような緊張感は皆無(苦笑)
本人談「初日は出来たけど、2日目、3日目は出来なかった。でも共通テスト利用は大丈夫だもん、河合塾の判定でもA判定だもん!」

これまで高校3年間に受けた模試で、本人が「出来た!」と言って出来ていた試しはなく、書いた志望校は全部最低のE判定で、E以外のアルファベットを見たことのない状況(涙)。
親は息子の言葉を全く信じていません。

共通テスト利用の発表は週明けの月曜日のため、今回はこの一般A日程の結果のみ。
最悪全敗かな、と冷静に考えていますので、さて午後1時はまだかな、と思っていた矢先の朝11時過ぎ、玄関からピンポーン!の音が。モニターを見ると郵便局の方が「速達です!」とのこと。

何かと思って出て見ると、ご覧の通り、同じ封筒が6通。しかも息子の受験校から!
「え、合格通知?、もしかして6学科合格!!」

早速封筒を開けて見ると、なんと「合格通知」の文字が!
「お〜、やったな〜、おめでとう!!」

さあ次の封筒は?、、、「補欠通知」
次は?、、、「補欠通知」、まあいいか
次は?、、、「補欠通知」、あれまた?
う〜ん、次は、、、「補欠通知」、なんだよ合格は1学科だけかよ!
そして最後の6通目、、、「合格通知」、ふ〜〜

ということで、9学科の受験結果は2勝4分3敗となり、まあ第一志望の学科合格なので、
「これにていっけんらくちゃ〜〜く」
ではあるのですが、こんなんで終わっていいのだろうか?、という親は不完全燃焼(汗)

中3の終わりに学校の先生から「今のままでは大学どころか高校で勉強についていけないので、補習塾にでも通わせて下さい」と言われ、高1から吉祥寺の中高一貫校落ちこぼれ専門塾に通いだしたものの、勉強は塾でしかしないダメダメパターン。それでも高2からは補習塾の進学コースのある新宿校に通うことになり、それなりに意識は変わったように見えるものの、スマゲー中毒は治らず、高校の成績はいつも底辺。高3になり少しだけ緊張感が出たものの、早々に医学部受験はしない宣言をし、「入れる大学に入るための勉強しかしない」と言って、勉強は塾だけで家ではスマゲーの生活は変わらず、どうやったら勉強のモチベーションが上がるのか?、結局大学附属の中高一貫で推薦枠を取れるような成績にも至らず、なんだかな〜、と思わざるを得ない状況が、中1から高3まで続いて来ました。

進路についてだんだん固まって来たのは、受験するのは「農学部」、そして受験校は以前にオープンキャンパスに出かけた1校のみ!
「M治大とかT川大とかにも農学部あるけど、受けないの?」
「だって農業専門の大学じゃないじゃん。いいよ」
少しでも偏差値で上の大学に行きたいとか、そういう考えがなく、「受験勉強は面白くないから、早く大学に行って、違う勉強がしたい」と偉そうに言う息子。

自分だってそうやって生きたかったけど、そうではないだろ!、と思うものの、昨今の風潮である、受験で成功するには考える力を伸ばすよりも、問題と解答をひたすら覚えて、理科や数学さえも暗記科目にして圧倒的な記憶量で凌駕してゆくやり方に、それではとても破壊的イノベーションを担う天才は出現せず、科学立国としての日本の将来を危惧していることもあり、それに敢えて背を向ける息子のような生き方は逆にこの先10年後、20年後に期待される生き方かもしれない、なんて少なくとも私が続けてきた生き方とは異なるものの、まあそれも面白いかと思うようになりました。

とはいえ、入試に合格しなければ受験以外の勉強をできる機会も訪れない訳で、果たして今の姿勢で志望校すら突破できるのだろうか?、と思っていたところ、昨年末ごろから過去問をやるようになり、どうも英語、数学、生物では点が取れないのがわかり、このままでは合格は覚束ない、と言う状況に追い込まれます。
そこで苦肉の策としてたまたま志望校は数学の代わりに国語でも受験できる、しかも息子の勉強不足な古文と漢文は志望校ではでない!、と言うことに気付き、数学の代わりに国語の過去問をやったところ、これが案外点が取れることを受験まで1ヶ月ちょっとの年末に知ることになりました。

理系クラスにいて、数学ができないので、塾でも数学を中心にやらせてきたものの、元々のレベルが低く、「基礎が無さすぎ低過ぎ君」の息子。1月中旬の共通テストでも国語が数学の点数を上回る結果となり、共通テスト後、数学の勉強をやめ、英語、国語、生物受験で行くことになり、もともと現代文は何も勉強しないでも点が取れるため漢字の勉強程度にし、残りの時間は英語と生物だけをやる集中作戦を実施することとしました。

決して息子は国語が得意ではないと思うのですが、以前中学受験の勉強をしている頃、国語の成績が悪かったので、私が一時期集中して国語を教えていたのでした。

なぜ選択問題の解答が外れているのだろうと思い、息子に聞くと、「だって適当なものを選べ、って書いてあるから、どれがテキトーかな〜、これがテキトーかな〜、って選ぶんでしょ?」と答えるので、「それは違うんだよ。最も相応しいものを選ぶんだよ」と言う状況。
頭を抱える状況でしたが、根気強く教えることで、どんな長文でもめげずに読みこなせるようにまでなりました。
それ以降も文章を読むのは嫌いではなかったようで、この受験の時期でも哲学の本を読んでいたりして(受験生がするな!)、中学受験の時に教えたものがまさか農学部受験で生きる?ことになるとは思いませんでした(苦笑)

と、受験1ヶ月前に数学から国語に切り替えたことで、目出度く合格を勝ち取ってしまった息子。
まあ、これが受験ですかね? それこそ偏差値トップレベルの生徒さんたちが勉強している時間の1/10にも見たない努力?で入れる大学に入る程度の意識で受験を終えてしまっていいのだろうか、と思う訳です。こんなんで大学に受かってしまっていいのだろうかと。

まあでもモチベーションが無いのに、医学部など偏差値が少しでも上の大学を目指すようにしても、最後は本人のやる気というか意識ですから、今回はこれでよし、と思うことにし、一度大学に入り、ここが自分にあっていると思えば続け、どうも違うと思えば再受験をしても言い訳ですし、再受験せずとも一度大学を出てからAO入試のような形で別な大学・学部に行くのもいいですし、農学部出てから、大学院(修士・博士)で違う学部に行ってもいいわけですし、まあ自分の好きなようにやりなさい!、半ば諦めモードの私です。

で、何はともあれ、期待していなかった、想像していなかった息子の合格を祝して、この日のためにずっと冷やしてあった南仏ロゼのスパークリングワインEstandon Brut Roseをお昼に開けて乾杯!

その後夕方4時、この日で最後となる塾に合格の報告に息子が出かけると、私と家内は、息子が初宮参りをした近所の勝淵神社に合格のお礼参りに向かいます。

続いて、地元の天神さま、学問の神さまの新川天神社にもお礼のお参り。5時を過ぎたので、随分と周囲も暗くなりましたが、天神様といえば梅、境内の紅梅白梅が咲き始めていました。

この日は塾が終わった後、息子は高校の友人と新宿駅西口で待ち合わせてラーメン食べに行く、ということで、残された老夫婦は近所の華屋与兵衛に行き、プチお祝い会。

そして帰宅後は、最新作「竜とそばかすの姫」も期待の細田守監督による長編アニメーション、渋谷とバケモノの世界の2つを軸に、ひとりぼっちの少年と暴れん坊のバケモノの成長と絆を描く「バケモノの子」をWOWOWプライムにて視聴!

映画を見ている間に息子が新宿から戻り、改めて合格おめでとう!
走行していると夜11時過ぎ、久しぶりに揺れを実感する地震が!
息子が受かるはずないところに受かったから、神様が起こっているんじゃないの?、と。

なんだかな〜、という1日でしたが、まあ浪人して受験勉強やっても成績が伸びる保証がないので、まずは大学という高校の1段階上の世界を見て、またいろいろ考えればいい。

そういう思いで息子を送り出すことにしたいと思います。

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