東京サッカー三景:クリアソン新宿、南葛SC、町田ゼルビア

今回は久しぶりに超長文です。まあ普段から長いですがね(苦笑)

2024.6.7「違和感」の新宿
少し前にここ異能塾で「東京サッカーの週末」

東京サッカーの週末

と言う投稿をしましたが、その中で、4月14日に久しぶりに出かけた「ムサリク」こと、武蔵野陸上競技場での横河武蔵野FCのお話をしました。

その際に、久しぶりに「第26回日本フットボールリーグガイドブック2024」を購入したのですが、その中に横河武蔵野FCと並んで4つ目の東京のプロサッカーチームとなる候補として「クリアソン新宿」と言うチームがあることを知りました(横河武蔵野FCはプロ化を諦めたようですが)。

しかもこれがJ3ライセンスを持っており、今年のJFLで2位以内に入れば、4つ目の東京のJリーグチーム誕生も夢ではない、と言う!

ガイドブックの日程表を見ると6月7日(金)になんと国立競技場で試合を組んでいることがわかり、この時期はJリーグの中断期間なので、行ける行ける!、とテンションが上がりました。

そこで早速「クリアソン新宿」のweb siteを見つけ、「新宿の日」と名付けられた6/7(金)の試合のチケットをイーチケットで(どうせ誰も行ってくれませんから、苦笑)一人分購入。

さらにクリアソン新宿オフィシャルサイトにあるグッズのコーナーでタオマフ(¥2,500)を購入し、6月のこの日を楽しみにしておりました。

実はこの日は入所中の老母の骨折の手術が突然入り、朝から付き添いで江戸川区内の病院にいたのですが、幸い手術も無事に終わり、容体も安定したのを見届けて千駄ヶ谷へと向かいます。

今年はこれが3回目?となる国立。千駄ヶ谷駅改札口周辺に少しはクリアソンのレプリカとかを着ている人がいるかなと見渡しますが、サッカー観戦らしい人はいるものの、レプリカを着ていたのは高校生が一人だけ! まあね、JFLですからね。

千駄ヶ谷駅改札を出て私はすぐに左に向かい首都高4号線に沿って道路を進み、神宮外苑スケート場の前の交差点で道を渡って国立競技場の千駄ヶ谷ゲートAに入るのですが、殆どの人は東京体育館の方から向かったようで、ここを歩いているのは私だけ。まあ、別にいいのですがね。

今回はメインの指定席を購入したので、どうやらBゲートから入るよう。スタジアムには17時半すぎにつきましたが、グルメのショップはたくさんあれど、意外に行列は少ない感じです。

お腹も空いていないのでそのまま入場。事前に「くりあにゃんの手をイメージしたハンドクラッカーソードと、マスコットキャラクター入り手提げ袋を数量限定でプレゼントします。」と言う情報があり、楽しみに?していましたがその2つを無事にゲット!(わーい)

さらに席を探しながら歩いていると、小さなグッズストアがあったので、そこを物色して、チームの支援がてら、くりあにゃん大福キーホルダー(¥1,600)とくりあにゃん巾着(¥800)を購入。たった2,400円ですが。(もっと高いの買え?、いや、まずは試合を見てから、笑)

ビールと富士宮焼きそばを購入して、席を探していると「先生!」と言う聞き覚えのある声が。

なんとなんと、一昨年学会を一緒にやったS医大薬理学のK先生ではないですか!
しかも若者3名と一緒で。

K先生は学生時代サッカーをやっておられたのは知っておりましたが、まさかまさか、ここで会うことになるとは!、いや~、悪いことはできませんね(笑)

しかし、そう言えばK先生、実は「健康ハートの日(8月10日)」の運営部会長をお務めで、「南葛SC」と組んでいたような記憶があり、

「そういえば、でもどうして今日はクリアソン新宿?、先生、南葛SCじゃなかったでしたっけ?」
「いや、今日はその~(と歯切れが悪い、笑)」
「あ、まあ、私もメインは『町田』なんですが、東京のチームということで、今日は(新宿)初観戦なんですよ! でも日曜日は南葛SC見に行きますけどね」
「日曜日はいけないんですよ、実は自分が出る試合があって!」
「お~、先生、流石に若いですね~」

というやりとりをして、新宿の好ゲームを祈って別れました。

本当はこの日受付開始16:30~のイベント「国立を歩こう!」先着600名という企画があり、「国立競技場のトラックを歩きながら、記念写真を撮ったり、試合前の雰囲気を間近で感じたりできる貴重な機会になります。」とのことで、実は行きたかったのですが、16時半には流石にいけず今回は見送りでした。

で、スタジアムでやっていたのが一般社団法人日本盆踊り協会・盆女の協力のもと開催された「国立盆踊り!」。6月に盆踊りはちょっと早いかな?という気もしますが、この日は多少風が強かったものの、気温はそう低くはないのでまあ動くには良かったかもですね。あ、私は参加しませんでしたが(苦笑)

さあ、そうこうしていると、両チームのGKの練習が始まります。対戦相手のFCティアモ枚方、サポーター集団らしき人たちは10名ちょっとでしょうか? 結構少ないですね。まあ、大阪にはJ1でガンバとセレッソがあり、さらにJ3にはFC大阪があるので、4番目のチームということになるでしょうか。現在JFL2位と好調ではありますが、ちょっと残念ですね。

それよりも最初に違和感を感じたのは、新宿のGK練習が始まったにも関わらず、ゴール裏サポーターからのGKの名前のコールが無かったこと。あれ?、って感じで、わずか10数名の枚方の声は届くのに、ホームの新宿からのコールは無いの??? ここ(新宿)ってサポーターいないの?、ってのが第一印象でした。

その後両チームの選手の練習が始まりますが、ここでもゴール裏からのコールは無し。ふ〜ん、そうなんだ、となんか違和感を感じます。

そんな時にスタジアムのプロアナウンサー(日テレの方)が流暢な語りで盛り上げていくのですが、新宿の応援リーダーという方と二人でスクリーンに映し出されて、入場時に行う、
「5、4、3、2、1、クリアソン!」と叫びましょう、とか
新宿のチャンスの時には「レッツゴー、クリアソン、👏👏👏👏
ピンチの時には「しーんじゅく、👏👏👏👏
というコールをしますので、練習しましょう!、ということをやり始め、へ~、なら試合の本番ではこの応援リーダーの方が声出してやるんだろうなと、まだこの時は何の疑問もなく思っておりました。

順番が逆かもしれませんが、このプロアナウンサーからの本日のスタッフの紹介を、ビール飲んで焼きそば食べて聞いていたのですが、「楽器演奏は駒沢大学吹奏楽部」という言葉が耳に残っていました。『吹奏楽部』?、へ~、そんなのが来るんだ~、まさか正月の高校サッカーのような応援しないよね?と頭を過ぎったのですが、それがそのまさかに、なるとは思いませんでした。

入場時もアナウンサーが声高に叫び、「レッツゴークリアソンしんじゅーく!」と歌われる、(メロディーはヨドバシカメラ のCMソングと同じですが、笑)カッコいいテーマソングに合わせて選手が姿を表します。

Jリーグのチームでは一般に、いやF東でもヴェルディでも町田でも、チームが用意したかっこいい音楽の前ないし後には、ゴール裏サポーターからの「声」の応援がつきものなのですが、この選手入場を見ていて、マフタオを掲げている人はいるものの、ここではまるでジャニーズアイドルを呼んでアナウンサーが大声を張り上げて大音量で会場を盛り上げるワールドカップバレーボールの東京体育館のようだなと感じます。

で試合が始まるとアナウンサーの声は止み、新宿側の応援コールは無く、会場は相手側の応援だけが響く異様な空間になります。

話が前後しますが、私の後ろの席に座った高齢のご夫婦の会話が聞くとは無しに聞こえてきます。

席に着くなり「結構人が入っているね~、でもみんなタダ券なんでしょ? 今日は何の試合だっけ?、新宿だから新宿と、相手はどこなんだ?」という声が。は、は、は、まあね、観客動員のためにはただ券配るのは別に新宿だけでなくどこでもやっているでしょうからね、でもまあ、やはりそうなんだなと少しガッカリ。私はちゃんとお金払ってきましたけどね(笑)

そしてそれがなんでわかるかと言うと、座席につくために通路を降りてくる人たちの行動からです。

私は今回は一人だったので、通路側の席を確保しておりました。国立は通路と通路間の客席が味スタより多い(正確でしょうか?)ため、立ち止まって確認してから席に向かう人が多いのはそうなのですが、今回は明らかに初めてきたのでわからない程の方々ばかりのようで、まあ試合直前の駆け込み入場は普段からいますからいいのですが、今回は試合が始まって15分しても30分しても、はたまた前半終了になっても、いや後半が始まっても次から次と人がきます。

それも一人二人では無く、三人四人五人とまとまって来ているのが特徴で、女性だけの集団もいないことはないのですが、男女混合ないし男性(おっさん)だけの4人組で、通路に立ち止まったまま、なかなか動かず、それでも試合は進んでいく、そんな状況がずっと続きました。

これって、私の記憶では、プロ野球ですよね。プロ野球って9回表裏までありますから、1回から来ている人はおらず、2回、3回、4回と試合が進んでから来る、久しく行っていないですが、今のZOZOマリンスタジアム(私の時は千葉マリンスタジアム)や東京ドームの巨人戦もそうだったように思いますが、試合の進行と関係なく人がやって来るのは「プロ野球」でした。

逆にサッカー好きと言う方の多くは、特に試合を見にきている人は、前半キックオフから終了まで全部見たい人が殆どですから、例えそれがTV放送であっても、試合の途中には席を立たない、トイレも出来るだけ我慢して、せいぜい前半ないし後半終了直前にトイレに駆け込む!、ってのが常のように思います。

今回観客が試合見ていないな、と思うのは、サッカーファンであれば、自分の応援チームのCKやFKの得点チャンス、あるいは相手チームのCKやFKで、自分の応援チームの失点の危機に、席を立たないのではないでしょうか? しかしこの日の多くの観客の方はそのピンチでもチャンスでも無関係に席を立たれるので、落ち着かず、私は非常に不愉快で不満の残るものでした。

あ~、この人たちは新宿の応援に来たのではなく、サッカーってどんなものかを見に来ただけなんだな、と強く感じたのです。これはサッカー好きな一人の人間が感じただけのn=1のケースですから、統計的な有意さを持って科学的に証明されたものではありません(笑)

とにかく私はそう感じた、というだけです。

ただ、新宿の運営サイドに肩入れするわけではありませんが、既にJリーグではFC東京が長くJ1にいて、今年16年ぶりにJ2からJ1に昇格しましたが、以前は強豪として知られた東京ヴェルディがいて、さらにCyber Agentという大手IT企業がスポンサー今年からはJ1初昇格で首位を走り、いい意味でも悪い意味でも(笑)旋風を巻き起こしている我がFC町田ゼルビアがいて、3チームがJ1経験チームとなると、今後の新宿の戦略として、FC東京は京王、FC町田ゼルビアは小田急という新宿発着の大手私鉄も味方に入れられてしまっている状況では、これまでサッカーに関心を持たなかった層、どちらかというとJリーグ誕生とともに生まれた「サッカー文化」、これはファンではなく「サポーター」という日本にはそれまでなかった種類の人々、を毛嫌いする(かな?)長くから日本に存在するプロ野球ファンのような方をターゲットにするのも一つであることはわかります。今のサッカー層を開拓して新宿ファンにするのはなかなか大変でしょうからね。

とはいえ、FC町田がスタジアム基準を満たさないからと、2度にわたり嫌がらせのようにJリーグライセンスを貰えなかったのは、我々には記憶に新しいことですが、新宿は、国立、駒沢、西が丘、夢の島の4スタジアムを交互に?利用することで、スタジアム基準を満たしたとしてJ3ライセンスをあっさり獲得しているのを見ると、そんな簡単に新宿にはライセンスを与えて、Jリーグもなんだかな、と複雑な思いがありますね、正直。

前半0-2でリードされて終わりハーフタイム。ここでも盆踊り、今度はどこかの外国の日本校の生徒さんと一緒にです。まあこういうイベントは各クラブが好きにやればいいですからね、黙ってみているだけですね。

で、後半始まる前にスタジアムの電気を落とすので、ペンライトを出して下さい!というスタジアムアナウンサーの呼びかけがあったのですが、消してみると、あれ、なんかライトの数が少ない(汗) まあこれも仕方ないですかね、私もやっていませんでしたし。

ということで、後半30分経過後に大々的に発表されたのがこれ!
これまでのJFLで最高記録となる16,480人の観客がいた、とのことですが、動員をがんばったことは認めるものの、国立開催だから特にチームが全力で取り組んだからかと思いますので、一度今度は国立開催ではない普通の試合を見に行って、今回私が抱いた思いはどうなのか?、自分で検討して見たいと思います。

しかし試合中に選手が傷んで倒れている時、相手側の選手に対してはゴール裏からサポーターの声がかかるものの、新宿側の先生にはゴール裏からのコールはありません。私は選手経験がないので、そうやって傷んでいる時に、励ます声が聞こえることは選手には届かないのでしょうか? それで頑張るぞ!、という気持ちにはならないのでしょうか?、私はなると思いたい方なので、いつか声援された選手側の声を聞いてみたいですね。「サポーターの声援なんて所詮意味ない」という選手の方が多いのであれば、新宿が目指す応援スタイルの方が間違っていない、ということになるかもしれませんので。という感じで、私の理解不足、あるいは思い込みの部分もあるかと思います。今後の検討材料ですね!

さて試合の方は前半に続き、後半も2点とられ通算0ー4でリードされる展開。なんだかなかなか新宿の方は攻め手がなくて、、、この点、町田のサッカーをみていると、「もっと攻めろや!」と言いたくなるのですが(笑)、むしろ相手の枚方の方がいいサッカーしているように見えます。
これはこのままクリーンシートされるのかなと判断して、後半残り10分を切ったところで退席しました。

外に出て千駄ヶ谷駅に向かって歩いていると、スタジアムから大歓声が上がります。後でSNSで見ると、「まるで試合に勝ったかのような盛り上がりだった」そうですね。きっと見に来た人にもいい印象を残したのではないかと思います。

帰りの電車の中で「クリアソン新宿」とググったら、「クリアソン新宿 炎上」というのが出てきたので、見るとは無しに見続けると、いろいろ面白かったです。

なるほど、『官製応援』とはよく言ったものだな、と。

クリアソン新宿のホームページを見たら以下の記載がありました。

「クリアソン新宿のホームゲームにおける観戦ルール」(抜粋)
1.クリアソン新宿のホームゲームにおいて、お客様は試合観戦にあたって、以下の行為を行ってはならないものとします。以下、具体的な例
(ⅰ)クラブから事前に承認を得た団体以外が太鼓・鳴物や拡声器などを使用する行為
(ⅱ)クラブが企画・演出する応援の妨げとなる行為
(ⅲ)クラブから事前に承認を得た団体以外が歌詞カードやチラシ等を配る行為
(ⅳ) (i)ないし(iii)の他、クラブのスタジアム・試合観戦の環境作りを妨害する行為
(ⅴ)場内の秩序を乱す行為
(ⅵ)審判・選手・相手チームサポーターなど試合運営に関わる人たちへの罵声・中傷などのリスペクトにかける行為
2.前項に違反する行為と当社が合理的に判断した場合、当社はお客様に対し本観戦ルールを遵守いただくようお声かけをさせていただいた上で、従っていただけない場合は当該試合からの退席を求める、以降のホームゲームへの入場を禁止する(期間については当社が定めるものとします)、その他必要な措置を採ることができるものとします。

まあ、これはどこのチームもこういう規定がありますが、『クラブから事前に承認を得た団体以外』が、『クラブが企画・演出する応援の妨げとなる』のが嫌なんでしょうね。もちろんこれは各チームが決めることですから、ただの素人の私如きがとやこや言うべきものではありません。それに従わないなら来ないで下さい、と言っていることくらいの空気は読めますから、私はもう一度だけ新宿戦を観に行って、今後応援するかどうかを決めたい、そう感じました。まあ私一人応援しなくても全然構わないかとは思いますがね(苦笑)

 

2024.6.9「力量不足」の南葛、「未だ挑戦者」の町田

この日は日曜日ですが朝9時に自宅を出て三鷹駅に向かいます。そして普段とは逆方向の中央線に乗り、西国分寺で下車。そこから武蔵野線に乗り換え、やってきたのは「新座」駅。

ここで降りるのは初めてですが、Google Mapと睨めっこしながら行き先を確認し、歩き始めます。

そう今日行くのは「清瀬内山運動公園サッカー場A面」。私が昔(1990年代)関東リーグを観に行っていた頃はここのグランドは使われておりませんでした。もともと無かったかもですね。

武蔵野線からきれいな緑のグランドが見えましたので、あそこかな、と思って歩くこと20分ちょっと。当たりでした!

ネットを隔てた向こうでは両チームの選手たちが試合前の練習をしています。ゴール裏のすぐ後ろを歩くので、選手が放ったシュートが迫ってくる臨場感抜群の場所、そう、これが地域リーグのサッカー場! こういう会場で試合を見るのは本当に久しぶり! 1999年秋からフランスに留学する前に見て以来ですから、かれこれ25年ぶりかもしれません(苦笑)

今日試合を見にいく対象は関東1部リーグ所属の南葛SCです。そう、『キャプテン翼』の原作者、高橋陽一先生が代表取締役を務めるサッカークラブで、東京都葛飾区からJリーグ入りを目指し活動しているとのこと。2日前に観戦したJFLのクリアソン新宿に次いで、Jリーグに近い東京23区内のチームと言えるかと思います。関東1部リーグで優勝すると、以前は「全国地域リーグ決勝大会」と言っていた、今は「全国地域サッカーチャンピオンズリーグ」というものが秋に開催され、そこで1次ラウンドを勝ち抜き、決勝ラウンドで優勝するとそのまま、準優勝だとJFL15位との入れ替え戦に出ることができるのです! このシステムは年々変わるので正確ではありませんが、関東1部優勝はJFLへの重要なルートの一つなのです。

今日の試合は、全国社会人サッカー選手権大会 関東予選準決勝「南葛SC vs SHIBUYA CITY FC」

相手チームのSHIBUYA CITY FCは初耳なので、ネットに沿ってスタンドのある方に歩いて行くときには、貼られている横断幕は南葛SCのものに違いない、と思って近づくと、なんとSHIBUYA CITY FCのものが!、しかも何となくお揃いのゲームシャツを着たサポーターらしい人も数名いて、ちょっと驚くと同時に、なんとなく嬉しい気持ちになりました。そう、26年前の私のように、東京都1部のチームの応援をしている人たちがいるってことが、です。昔を思い出します(笑)

で、このSHIBUYA CITY FC、6/2現在、東京都社会人1部リーグの首位を走っているようですね。今年3位以内に入れば秋の関東社会人サッカー大会に出場出来、上位2位以内に入れば関東リーグ2部昇格ではなかったかと。どうやら「渋谷からJリーグを目指すサッカークラブ」とのことですので、これはまた楽しみですね!

で、スタンド側のネットを挙げてグランド内に入ります。選手が練習中ですので、ピッチには出ないようにしながら、目指す南葛SCサイドに向かいます。スタンドはコンクリート打ちっぱなしで基本2段なのですが、グランドの真ん中に放送席のようなところがあり、そこから先が南葛SCサイトっぽのですが、そこからずっと人が並んでいてこんなにいるんだ!、とこれまた驚き。

結局中央に近いところは人が多かったので、サポーター集団と思われる方々の近くが少し空いていたのでそこに座ることにしました。

座ったのは試合開始15分くらい前ですが、南葛SCコールリーダーの方が一般客?の方に来られ、自己紹介に続いて応援コールのいくつかを教えて頂き、手拍子の練習も行いました。

そんな時、近くにいた男性二人組の話が聞くとはなしに聞こえてきました。

「東京って23区内にJチーム無いんだよね。そんな中で将来23区からJリーグに入るのは金曜日のクリアソン新宿とこの南葛SCかもしれない(私:確かにね、横河武蔵野は断念したみたいだしね。でも東京23FCとか、一応エリースも目指しているのでは?、まあ誰でも『目指す』ってのは簡単に言えるけどね)」
「でも、金曜日の試合を見るに、あの応援では自分はクリアソン新宿を応援する気は無いね。(私:えっ、なになに?)」
「サポーターはいないの?」
「いるけど『官製応援』しか認めてないらしくて、まるでプロ野球のような感じでね。でもJリーグとしたらあれ(あの応援のこと)を目指しているのかもしれないけどね(私:あ~、やはり私と同じように感じた人はいたんだ!)」
「そういう点で、町田とは違った意味で新宿は好きになれないチームだね(私:あ、やはり町田アンチなんだな~、でも新宿も既にアンチがいるのは面白いね)」
「そういえばあの(南葛SCの)コールリーダーの人って、どんな職業なんだろうね?(私:あ、俺も興味ある)」
「さっき見たけどSHIBUYA CITY FCのサポーターはなんかアパレル系というか、若い人だった(私:へー、そうだったんだ、気がつかなかった)。それに比べると南葛SCの(サポーターの)人たちは年齢層高いよね(私:まあね、『キャプテン翼』世代が多い?かもしれないから、40~50代の人たちが多いんでは無いかね)

まあ、たまたま聞こえてきたものですが、こんな声が聞けるのも観客が少ない地域サッカーだからこそ、ですね(笑)

練習時間が終わり、引き揚げた選手が円陣を組んで気合を入れた後、いよいよ選手入場。

そこでコールリーダーの方から「マフタオ!」の声が響きます!
ゴールエンドに位置するサポーターの方々は一斉にマフタオを掲げますが、中央に近い一般客の方々の反応は今ひとつ。もう一度「マフタオ~!」の声が出ますが、まあね。

実は私も南葛SCのweb siteでマフタオを購入しておりましたが、サポーター集団近くにいたので、

応援をしなければならない状況になる(前半だけで立ち去る、苦笑)のを避けるため、結局出さずに終わりました。サポの皆さん、ゴメンなさい。次回はちゃんと掲げますので!

選手入場に続き、開始直前のボールタッチの際、サポの皆さんが出場選手の名前を一人一人コールしていきます。
そうそう、これこれ!、これがサッカーの試合ですよね、我々に馴染みのある「文化」。
選手たちも皆コールに応えて手をあげたり、頭の上で手を叩いて反応します。
これって選手の皆さんにもサポとの繋がりを感じられる重要なやりとりなのでは無いでしょうかね?

さあ試合開始。開始当初こそ関東1部の南葛SCが押し込んだものの、時間とともに東京都1部という格下?のSHIBUYA CITY FCが逆に攻め込む機会が増えてきます。SHIBUYA CITY FCの方が何度かいい形を作るもののGKのナイスセーブもあり、得点が入りません。なんとなくSHIBUYA CITY FCに押されてる感じだな、と思っていた前半終了間際、ついに均衡が破れる時が!

FKのボールを合わせた選手がゴール!、南葛SCが先制します。

ちょうど時間は11:45でしたので、これは抜け出すチャンス!と思い、味方のゴールではしゃぐサポ集団の前を静々と抜け出し、スタンドの裏に回り込んで、最初に入ったネットの切れ目からグランドを抜け出します。

ゴール裏のネット越しに攻める南葛SCを見ながら、初めて来た清瀬内山運動公園サッカー場を後にします。

ここには遠い先の「Jリーグ」を夢見て戦う選手たちと、それを応援する熱いサポーター集団がいました。Jリーグの「百年構想」という謳い文句の評価は100年後にされるべきものですが、Jリーグ創設から31年目の日本、特にこの首都東京で、多摩地区以外での地域サッカーへの関心の高まりを、ほんの少しだけ東京都1部リーグや関東リーグに関わった人間として大変嬉しく思いました。

ちなみに先ほどはJFL参入のルートとして関東1部から「全国社会人サッカー大会」で1位ないし2位に入ることを紹介しましたが、実は関東1部で優勝しなくても、この「全国社会人サッカー大会」に出るルートがあります。それがこの日行われていた「全国地域サッカーチャンピオンズリーグ」の本大会での上位3チームに入ることです。

そもそも今回見に行った「全国社会人サッカー選手権大会」(全社)とは、地域リーグ(北海道、東北、関東、北信越、東海、関西、中国、四国、九州、都道府県リーグなど)に所属するチームの中から、“各地域の予選”を勝ち抜いた32チームが出場する大会のことで、「JFL昇格」を目標に掲げるすべてのチームにとって、全社は“単なる全国大会”ではなく、この大会には、次のステージに進んでいくための要件が備えられているのです。

なので今回南葛SCは負けてしまったことで、この「全社」本大会に出場する機会を失ったのは大変残念ですよね。この辺り、私の愛するFC町田ゼルビアが1999年に全社の関東予選に出たことを思い出します。どういう基準だったか記憶が無いのですが、私が参加した東京都1部リーグの運営委員会で、あるチームとその出場権をかけてくじ引きとなり、町田のK田氏がくじを当て、出場が決まったという町田にある「運の良さ」で勝ち取ったものでした。

1999年7月の暑い日曜日に、家内と二人で「FC町田ゼルビア」の横断幕を持って、鹿島卜伝の里まで出かけた覚えがあります。結果は、、、スコアは忘れましたが、力が抜けるような完敗で初戦敗退だったかと思います(汗)。

でもその時は全社で3位以内になれば「全国地域サッカーチャンピオンズリーグ」(以前の「全国地域リーグ決勝大会」)に出場出来るルールは無かったのですよね。その意味では今のチームにはチャンスが増えたな、と思います。そんな中で南葛SCはまだ力量不足という感じですね。

でも南葛SCは応援してみたいな、と思うチームではありました。また機会を見て試合観戦に来たいと思います。

と、この日の第一部「南葛SC」編はここで終了です。続いて「町田編」です。まだまだ長いですよ!

 

11:45に「清瀬内山運動公園サッカー場」を出発。Google Mapで調べると新座駅まで歩いて23分。これなら12:13発の府中本町行きには余裕で乗れるな、と思いながらも、早歩きで歩いて行きます。11:55分には新座駅からどこどこに向かう道路が見えてきたので、これは12時には新座駅に着けるかもしれない、と思うとさらに足早になります(笑)。

結局予定よりもはるかに早い11:59に新座駅に到着。12:13の一本前は12:03かな、と思ったらそれが当たり! トイレに駆け込み小を済まして、ダッシュで階段を上り、12:03発の府中本町行きに乗れました!

さあ、府中本町からは南武線に乗って、今度は登戸を目指します。Yahooの路線検索では、ここで10分待ちとなっているのですが、よく調べると武蔵野線到着後2分で府中本町を出発する南武線快速があります。2分ならダッシュでいけるでしょ!、と気楽に思っていたら、そう私は府中本町で武蔵野線から南武線に乗り換えるのは今回が初めてだったのです。これがあんなに遠いとは思いませんでした。いや、不便な駅ですね(笑)。

武蔵野線は府中本町に停車。しかし乗り換え用の階段は少し離れています。下車後の混雑で、上りのエスカレーターは一気に塞がれ、駆け上れない状態。もう一方は下のエスカレーター。これは後についてゆくしか無い、と割り切ってストレス溜めずにエスカレーターをゆっくりと上がります。

エスカレーターを登ると、なんとなく遠くから電車がホームに入選する音が聞こえます。あの階段を降りれば南武線かな、と思いきや、これが階段を降りてからある程度距離のある通路を進み、そのさきにある階段を下りねば南武線にたどり着けません。

駅で降りた乗客が階段を上がってきます。そして階段を降りようとする前くらいから、出発のメロディーが流れます。やばい、これはアウトか!、と思いながらも、上って来る乗客をかき分けて階段を下りると、まだホームドア開いている!、これは行け!、と人の多い階段すぐのドアを飛ばしてその先のドアに駆け込みます!、やった!、セーフ!!

で私が乗ってすぐにしまった訳ではなく、しばらくしてドアが閉まります。どうやら車掌さん、待っていてくれたっぽいですね、駆け込み乗車、申し訳ありません。

しかしこれで新座駅に続き、府中本町駅でもギリギリ電車に乗ることが出来ました。

さあ、2度あることは3度ある!、と言いますが、次の乗り換えは登戸です。ここでもYahoo検索では7分待ちなのですが、よく調べると、先ほどと同じく南武線が登戸に到着後2分して、小田急線の快速急行が発車予定です。2分か~、JRから小田急の改札間距離がそのくらいかだな、と思っていた矢先、Yahoo路線検索を見ると、小田急線1分遅延!、これならなんとか間に合うのでは?、ということで、南武線が登戸に到着。階段が近くだったので、ダッシュで階段へ。上りきると改札口がすぐにあり、これはいける!、と思ったものの、小田急線こちら、の案内図を見るも、改札口が見えない。

いい、いけると信じて走ろう!、ということで、JRから小田急線の連絡通路を走る。手前に現れた階段、これを降りるとそこに小田急線の改札口が! まだお客さんは少ないので、そこを抜け、小田原方面の階段を登ると、セーフ!、快速急行小田原行きはまだ到着していません!

あ~、これで3連勝!、間に合わなかったかもしれない乗り継ぎ3つ、成功させました。

登戸から快速急行で新百合ヶ丘へ。そこで各停本厚木行きに乗り、二駅。ゼルビアのホームスタジアム町田GIONスタジアム最寄駅の鶴川に11:49に到着しました。新座から50分かかりませんでした!

鶴川からは野津田公園直行バスに乗車。なんと乗ったのはゼルビアラッピングバス!

13:20には天空の城に到着しました。早速訪ねたのは武器・防具屋(グッズショップ)。今回は【クラブゼルビスタ】の会員証を持ってきたので、オフィシャルグッズの購入割引があるのですが、店内をぶらぶらしても心に響くものがありません(笑)。お金を使わないのでいいことなのですが、Tシャツを買う、というのもあったのですが。

現在悩み中なのが、フィールドプレーヤー 3rd ユニフォームの購入です。武器・防具屋でフィールドプレーヤー 1st ユニフォームを見たのですが、Lサイズはもう無いのですよね。クラブカラーのゼルビアブルーとJ1定着への強い覚悟を表したネイビーのストライプデザインも良かったのですが、これだと町田以外の人にもわかりますが、クラブ創設35周年となる今年、これから先も永遠の絆を結び、FC町田ゼルビアと共に歩んでほしいという願いを込めたダイヤモンド(永遠の絆)をイメージしたデザインの3rdユニフォームは、町田以外の時でも着られる(着るかな?)のですが、町田の人はわかる!、っていうブラックカラーがいいな、なんて。しかし問題はTシャツどころでは無い値段、背番号を入れて25,850円は決して安くは無い(汗)。

結局来年の還暦祝いだから、でもこれは今年買うしか無いから!、と家内を説得して試合から戻った後にポチッと押してしまいましたが(苦笑)

さて、この日は日曜日の午後開催にしては若干人が少ない感じ。ということで、この日は少し時間があったので、列が短かったタコス屋さんに行きます。そこでコロナビールも注文し、運よく空いていたテーブルでタコスを頂くことに。なんだかまた物足りないな、と思ったものの、試合開始まで15分を切っていたので、とりあえずスタジアム内に入ります。

ピッとした後に入り口近くにあったお店の地魚丼と湘南ビールを注文。後で食べようと思いましたが、結局席に着いたら食べたくなり、試合開始前には食べ終わっておりました(食い過ぎかな?)。

今回はビジターに近いカテゴリー4。1階席なのでグランドは近いのですが、空いての応援の方がよく聞こえてしまう場所。今回は向かいのメインスタンドを見ても、近くのカテ4席を見ても、「少ないな~」という感じでした。

試合の方はすでに報道されている通りですが、前半いい形で2点は取ったものの、カテ4の果てからではよく見えない味方ゴール前でこちょこちょしている間に、続けて点が入ってしまって2-2の同点で前半を終え、後半になるとなんだか町田のあのいつもの楽しい攻撃は見られなくなり、逆に危ない場面が続き、選手交代も守備を意識したような感じで、守り切っていくことにしたのかな、って思わせるような守備は安定を見せたものの、得点の出来る気配が消え、なんだかこの日の蒸し暑い空気を反映するようなムンムンする気持ちのまま2-2で終了。2試合通算で5-3となり9月のルヴァンカッププライムラウンド進出が決まりました。

今日は次に繋がったことだけが成果って感じですかね?

今日の試合に限れば引き分けですから、まあ町田のゴールシーンを2回目の前で見られただけ良かったかな、って感じです。セレッソ大阪の底力を見せられた感じで、町田はまだまだ「未だ挑戦者」なんだな、と思わされました。

ということで、この週末の東京サッカー三景を長々と書かせて頂きました。
ここまでお読み頂いた方、どうも有難うございました。
地域サッカーになるとつい熱が入る塾長でした(汗)

メニュー