野蛮な大学論(95)

【著者】
酒井 敏

【出版社】
光文社新書

【内容】
大学人よ、野蛮さを取り戻せ!
大学が、社会にとっても、学生にとっても、研究者にとっても価値ある
存在であるためには、そこで行われている研究の何たるかを広く、深く、
理解してもらう必要がある。「野蛮な大学」の持つ大きなポテンシャルを
社会全体で認めることからしか、日本の学術の立て直しは始まらない。
「京大変人講座」主催の京大名物教授が、大学、研究、教養の
本質をズバリ指摘する。真に豊かな社会のための大学改革論。

【一言書評】
「私はまず、アカデミズムの世界に生きる人々が、自分たちの仕事に無駄や失敗が山ほどあることを認めることから始めるべきだと思っています」、「そういう泥臭い試行錯誤や失敗の山がなければ、大きな成功もあり得ないのです」と語る著者の主張に意見としては完全に同意するのだが、これを果たしてストレートに伝えることで、国民に幅広く受け入れてもらえるのか、を考えると簡単ではないように感じられ、ではどうすべきなのか>、をさらに思い悩む自分があります。

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